10分の1の世界

「Google恐れるに足らず、パートナーと協業し日本独自のSaaSを」、アスタリクス社長に聞く | 日経 xTECH(クロステック)
相変わらず「SaaSって単語はどうよ?」って思ってはいるけどRubyは当然の選択肢としてひとつの武器になってるんだなぁ。
良いことじゃないですか。


リンク先でもちょっとあるけど、「RubyRailsを使って開発コストが10分の1に!」みたいな話もよく聞くし、なんか都市伝説的に定着した感覚すら感じる今日この頃。
正直あんまり一生懸命Rubyを使ってるとは言えないけど、それなりに日々ぼちぼちとコードを書いてたらそれも納得出来る気がしてきた。10分の1の世界は本当にあると思う。


ただ、猫も杓子も「Rubyを使えば良い」ってのは違うよねとも思う。昔流行った「Javaオブジェクト指向で生産性アップ!」という呪文と同じじゃんって思う。
Rubyを取り入れたところで、要件定義だとか外部設計だとかそんなもんのコスト減らないですよ。ましてや今までどおりだったらRubyで書くのもJavaで書くのもVBで書くのもたいして変わらないって。そんなに簡単に自分の仕事がリプレース出来るなんて思ったら大間違いでしょ。
RubyだってJavaだってその言語のやり方を勉強して勉強して、やり方を習得して、さらに仕事の方法まで変えることが出来たら10分の1の世界が広がってるんだと思う。
Rubyはその10分の1の世界がRailsによって、まさしくレールに乗ったように動いて見え易くなってるだけ。
それは偉大なことだけど、猫も杓子も10分の1の世界に連れてってくれるわけじゃない。


だからRubyとか言語にこだわるのは大事なことだけど、適当に言語を選んで今まで通りの仕事してても意味が無いと思う。
10分の1の世界は誰にでも開かれてる世界じゃない。学習と変化を実行したものに開かれてる世界だ。