ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

本の内容をすぐ忘れてしまうのでたまにはメモ。

子供は富について誤解しがちだ。富を貨幣と混同してしまうのだ。つまり、世の中にはそれが決まった量しかないと思ってしまう。さらに、それは何らかの権威によって分配されていて、創り出さなければならないものとは考えないんだ。

うんうん。貨幣は富そのものではない。そして富はゼロサムゲームではない。でも、世界中に貨幣があってその総量が富の総量と思ってしまうのは大人でもよくあることだ。本にあるとおり、昔は農奴から搾取したり領土を侵略することで富を得ていたのでゼロサムゲームに限りなく近い。今は違う。だって本を書いたりコンピュータのプログラムを書くことが周りを貧しくしているのだろうか。確かに本が出版されると木が減るかもしれない。でも、富は物質だけじゃない。本を読んで考えが広がって天啓を得た気分になることもある。それはその人の富と言える。(それに環境の本を読んで自然保護に目覚めることもあるんじゃ?)
富を創り出すというのは物から潜在能力を引き出すのに近い気がする。紙とインクだけじゃ何にもならないけど、インクが文字として意味をなすと人に様々な影響を及ぼす。紙とインクに相乗効果を生み出させるのが人間(著者)になる。
プログラムも一緒のはず。